冤罪の痴漢事件

2020-06-27

今回は、身に覚えのない痴漢の疑いで逮捕されてしまった場合の弁護活動について、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所が解説いたします。

~ケース~

京都府京丹後市に住むAさんは通勤のため満員電車に乗っていたところ、横から突然、「あなた触りましたよね」と女性から声をかけられました。
周囲の乗客も騒ぎに気付き、「早く降りて警察に連れて行け」と女性を促します。
Aさんも駅員や警察官に事情を話せばわかってもらえると思い、右腕を女性に掴まれたまま、次の停車駅で降車しました。

駅員室で事情を聞かれたあと、駆け付けた京都府鉄道警察隊により警察署に連れて行かれ、「あなたはすでに被害者女性に逮捕されている。とりあえず2~3日は泊ってもらうことになる」と告げられました。
Aさんは突然の逮捕に驚いています。
どうすればよいのでしょうか。(フィクションです)

~痴漢冤罪事件について~

ケースの事件は典型的な痴漢冤罪事件です。
満員の電車やバスなど、人が密集していて、他人と体が触れるのが当たり前の状況において、このような痴漢冤罪事件が発生しやすいと思われます。
被害者女性が痴漢被害を訴えている理由は、①たまたまAさんの身体やバッグなどが女性の身体に触れ、痴漢被害を受けたと勘違いした、②何らかの目的(恐喝目的など)のために痴漢事件をでっちあげ、Aさんを犯人に仕立てようと企図しているなど様々でしょう。

②のような悪質なケースはどちらかといえば珍しいと思われますが、①のケースは、満員電車という環境の特質上、不幸にも十分起こりうるものです。

いずれにしても、このような場合に痴漢の罪(各都道府県が定める迷惑防止条例違反の罪等)が成立することはありません。
しかし、Aさんが故意に女性に触れたのではない、ということを、すべての事件関係者が見抜くことができるでしょうか。
その保証はどこにもありません。
現にAさんは逮捕されてしまっており、捜査の端緒において捜査機関が冤罪を見抜くことができなかった証左といえます。

~Aさんはどうするべきか?~

すぐに弁護士を依頼しましょう。
Aさんが目指すべき目標は①一刻も早く外に出ること、②身に覚えのない痴漢事件で有罪とされることがないようにすることです。

しかし、被疑事実を否認するとなると、厳しい取調べが予想されます。
そのためには弁護士のサポートが重要です。

(逮捕・勾留されてしまうと?)
逮捕・勾留されてしまうと、捜査段階において最長23日間の身体拘束を受けます。
ケースの警察官がいうように、2~3日では済まない場合もありえます。
当然ですが、その間会社に行くことはできません。
仕事がなくなれば、Aさんの社会復帰にも多大な悪影響が出ます。
一刻も早く外に出ることが重要です。

(有罪判決を受ける場合)
今回のケースは初犯ですから、有罪判決を受ける場合であっても、罰金刑に留まる可能性が高いでしょう。
しかし、お金を払わされる以外にも、前科がつくという不利益があります。
前科がつくことにより、取得したい資格を取得できなくなったり、転職したい職につけなくなるおそれがあります。
前科がついて良いことはありませんし、ましてや、身に覚えのない事件で罰金刑を受けることはあってはなりません。

~Aさんに必要な弁護活動~

(勾留の回避)
勾留を回避できれば、警察官の言う通り、2日~3日で釈放されます。
Aさんに犯罪の嫌疑がないことのほか、逃亡したり関係者に接触して罪証隠滅したりするおそれがないこと、捜査にはきちんと応じることなどを訴え、勾留の回避を目指すべきです。

(不起訴処分の獲得)
釈放を実現できたからといって、事件が終わったわけではありません。
最終的に検察官が、Aさんを起訴するか、あるいは不起訴にするかを決めます。
犯罪の嫌疑がなければ、あるいは、Aさんの痴漢行為を立証する証拠が不十分であれば、不起訴処分を獲得できます。
Aさんが痴漢行為を行っていないということを、積極的に検察官に働きかけ、不起訴処分の獲得を目指します。

「不起訴」ということは、裁判にかけられない、ということですから、有罪判決を受けることはありません。
前科を付けずに事件を解決することができます。

信頼できる弁護士を選任し、有利な事件解決を目指していきましょう。

弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所は、刑事事件・少年事件を専門とする法律事務所です。
ご家族が痴漢の疑いで逮捕されてしまった方は、是非、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所にご相談ください。

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