深夜路上痴漢事件の示談解決

2019-01-08

深夜路上痴漢事件の示談解決

福岡県久留米市在住のAさん(30代男性)は、居酒屋で多量の飲酒をして記憶の無いままに、深夜の繁華街で通りすがりの女性に対して、身体を触る痴漢事件を起こした。
被害者女性が警察官を呼んだことで、Aさんは福岡県久留米警察署に連れて行かれて取調べを受け、警察官から「また後日にも取調べの呼び出しをする」と言われた。
Aさんは、被害者女性との示談交渉をして、痴漢の被害届を取り下げてもらう形で、痴漢事件を解決したいと考えて、まずは刑事事件に強い弁護士に、今後の被害者対応を法律相談することにした。
(事実を基にしたフィクションです)

~示談解決のために必要なこと~

痴漢行為が刑事事件化する流れとしては、一般的なケースの場合、痴漢被害者が警察に被害届を出すことで、警察が被害届を受理して刑事事件化し、警察が捜査活動を始める形になります。
もし、その後の加害者と被害者の間での話し合い(示談交渉)によって、被害者が加害者を許す形で示談が成立した場合には、被害者側に被害届を取り下げてもらった効果として、刑罰軽減や不起訴処分獲得の可能性が高まります。

しかし、一般的に性犯罪の被害者は、性犯罪被害の恐怖心から、加害者との直接の交渉を嫌がる傾向にあります。
そこで、加害者側が弁護士を依頼し、弁護士が加害者と被害者の間を仲介する形での示談交渉を行うことが、示談成立のために効果的です。

示談解決の際には、一般的なケースの場合、加害者が被害者側に謝罪し、慰謝料や治療費などを含めた示談金を支払うことにより、示談を成立させることがよくあります。
示談成立の際の、示談金の額は、加害者と被害者の双方の合意によって、決定されます。
痴漢の行為態様がより悪質なものであったり、被害者側の被害感情が大きなものであったり、加害者側に前科や余罪が多数あったりする場合には、その程度に応じて、示談金の合意できる金額が高くなると考えられます。

痴漢事件の場合には、「各都道府県の制定する迷惑防止条例違反の痴漢罪」として刑事処罰を受け、その法定刑は「6月以下の懲役又は50万円以下の罰金」としている都道府県が多いです。
示談金の相場は、およそ10万円~30万円とされるケースも多いですし、事件内容がより悪質であれば、30万円を超えるケースも見られます。

一方で、さらに痴漢行為の程度が大きく、暴行や脅迫を用いて被害者にわいせつ行為をしたような事件では、「刑法の強制わいせつ罪」に当たるとして刑事処罰を受けることもあります。
強制わいせつ罪の法定刑は「6月以上10年以下の懲役」とされており、罰金刑の規定がないことから、起訴されれば公開裁判が行われて、執行猶予判決か実刑判決が下されます。
したがって、示談金の相場も、被害者側の被害感情に応じて上下しますが、それなりに高額化することが考えられます。

どのような痴漢事件であっても、示談解決のためには、まずは被害者側が話し合い(示談交渉)に応じる意思を持っていることが必要となります。
捜査担当の警察官を通じて、被害者側の示談交渉に応じる意思があるかどうかを確認し、弁護士だけに連絡先を教えてもらう(=加害者には連絡先を教えない)という条件の下で、被害者に示談交渉に応じてもらう必要があります。

深夜路上痴漢事件での弁護士は、まずは被疑者本人に事務所にお越しいただいて法律相談をすることで、痴漢事件の具体的犯行内容や、被害者側の被害感情の大きさ等を、詳しく検討し、その後の示談解決に向けたアドバイスを行います。
被疑者が逮捕されている事案では、被疑者の家族からの電話依頼により、弁護士が逮捕されている警察署へと接見に向かい、逮捕勾留中の被疑者本人と弁護士との話し合いにより、その後の事件解決の道筋を検討する「初回接見サービス」も行っております。

福岡県久留米市の深夜路上痴漢事件でお困りの方は、刑事事件を専門に扱っている、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所の評判のいい弁護士にご相談ください。
(福岡県久留米警察署の初回接見費用: 40,700円)

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