痴漢事件で無実(えん罪)を主張したい

【ケース】
市営バスに乗っていたAさんは、近くにいた女子高生に「痴漢」と叫ばれてしまいました。
Aさんはその場で痴漢をしていないと主張しました。
しかし、次のバス停で降ろされ、駆け付けた警察官に逮捕されました。
Aさんは、逮捕に引き続き勾留されています。
Aさんは、初回接見した弁護士に、無実を訴えました。
(フィクションです。)

 

1 痴漢(ちかん)冤罪は実際にあります

痴漢えん罪痴漢事件は、被疑者本人が事実を否認している場合でも、被害者女性の供述に基づき、被疑者は逮捕・勾留・起訴されてしまいます

特に電車内痴漢等など、被害者が被疑者を確保しているような場合には、警察の捜査開始の段階において、すでに「現行犯人」らしい人物の身柄も確保されていることとなります。

たとえ被疑者が、駅員などの第三者を交えて、冷静に無実を主張しようと積極的に駅員室に行ったとしても、それは被疑者に有利に評価されません。

むしろ駅員室に行くと、マニュアルで警察に被疑者を引き渡すこととなっていることがほとんどなので、そのまま被疑者は警察に引き渡され、留置場へ直行することとなってしまいます。

警察に行くと、被害者の供述をもとに、逮捕・取調べがされてしまうこととで、偏った捜査の原因となりえます。

その一方で、痴漢の容疑をかけられた男性が、自身の潔白、無実であることの証明をすることは、相当困難といわれます。
事実を否認すると身柄拘束も継続し、起訴される可能性も高まります。

裁判で無実を争うことになると長い時間がかかるため、捜査の段階で警察から「事件を認めれば、罰金で済む」という誘導に乗り、嘘の自白をしてしまうことも現実にあります。
 
このような、被害者の供述を重要視する捜査機関・司法の状況に漬け込み、2008年頃、関西地方で女子大生が痴漢被害を装い、全く関係のない男性を「犯人」であるとでっち上げる事件が起こりました。

この事件で大学生らは、でっち上げた「犯人」から、多額の示談金を獲得することが目的でした。

 

2 無実で逮捕されたら

① 否認することで身柄拘束が長期化します

痴漢行為を否認している場合には、罪証隠滅・逃亡のおそれがあるとされ、身柄拘束が長期化します。
 

② 厳しい取調べが続きます

無実にもかかわらず逮捕されると、当然事件のことは全くわかりません。
しかし、取調べを行う捜査官は、取調べを行うプロです。
そのため、多くの事件で、無実の被疑者は痴漢を否認し続けることは困難です。

もっとも、捜査官は、無実の被疑者を取調べても、当然、被疑者は事件をしていないため思うような供述を獲得できません。

その一方で、捜査官は、捜査の過程で被害者から被害状況などの詳細な話を聞いています。

そこで、捜査官は、被害者の供述に基づくストーリーに沿った事件内容の供述を、無実の被疑者から獲得しようとします。

取調べは、逮捕から起訴されるまでの最長23日間行われます。
特に逮捕直後の取調べでは、無実の被疑者は、自分に不利な供述をしてしまうリスクが高いです。
 

③ 会社や学校に行けず、日常の生活が壊されます

身柄拘束が継続されると、会社や学校にいけません
また、痴漢という犯罪の性質上、逮捕されたというだけで、社会的な信用が損なわれます。
 

④ 裁判で無実を証明することは、無実の被疑者・家族にとっても過酷です

裁判では、検察官や被害者の供述を信用される傾向にあります。

また、検察官は、無実の被疑者にとって有利な証拠を積極的に開示しません。
そのため、弁護人としては被告人が無罪であることを示す証拠を、探すことから始まります。
証拠は、時間の経過とともに散在してしまうため、迅速な対応が求められます。
 

3 すぐに弁護士に相談してください

痴漢わいせつ事件で逮捕されたらすぐ弁護士に相談痴漢事件で逮捕された、家族が逮捕された、と警察から聞いたら、すぐに痴漢・わいせつ事件の弁護に詳しく、信頼できる弁護士に相談してください

痴漢・わいせつ事件の弁護経験豊富で、刑事事件・少年事件に特化した弁護士は、すぐに無実の被疑者のもとへ接見(面会)に行き、事件や取調べの状況を確認し、今後の見通し、法的なアドバイスを行います。
また、逮捕直後に、弁護士に相談することで、無実の被疑者にとって不利な供述・自白などの証拠の作成を阻止できます。

刑事事件・少年事件に特化した法律事務所・弁護士は、刑事事件特有の厳格な時間制限のもと、迅速な弁護活動をしてくれることが期待できます
さらに、痴漢・わいせつ事件について、経験豊富な弁護士は、適切な今後の見通しに基づく最善の弁護活動を行うことができます。
 
弁護士法人 あいち刑事事件総合法律事務所 は、刑事事件・少年事件のみを取り扱う法律事務所として、開所以来、数々の痴漢・わいせつ事件を解決してきました。
所属弁護士は、痴漢・わいせつ事件を複数担当してきました。
ご家族・ご依頼者様への迅速・適切な報告も行います。
 
無実の痴漢事件で逮捕された、ご家族・ご友人が逮捕され不安な方は、
弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所0120-631-881までお問い合わせください。

 

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