刑事事件用語集

【ア行】

アリバイ

被疑者(容疑者)が犯行時間に犯行現場にいなかったという証明のこと  

違法収集証拠

違法に収集された証拠 裁判で証拠として採用されない可能性がある。  

冤罪(えんざい)

実際には無実、無罪の罪であるのに、犯罪者として扱われてしまうこと  

押収

領置と差押えを合わせた総称  

おとり捜査

捜査機関などが身分や意図を隠して、相手方に犯罪を実行するよう働きかけ、相手方が実行に出たところを検挙する手法  

【カ行】

科料

刑罰の一つ 1万円以下の金銭的罰則を科すもの  

過料

行政罰の一つ 刑罰ではない  

観護措置

少年事件において、家庭裁判所が少年の身柄を少年鑑別所に送致すること または、家庭裁判所調査官の観護に付すること  

起訴

検察官が、特定の刑事事件の審判を裁判所に請求すること  

起訴猶予

被疑事実が明白な場合において、被疑者の性格、年齢及び境遇、犯罪の軽重及び情状並びに犯罪後の情況により訴追を必要としないときにする処分  

刑事事件

刑罰法令の適用による処罰が問題となる事件  

刑事裁判

刑罰法令の適用が問題になる裁判、刑事事件の裁判のこと  

現行犯逮捕

現行犯人(現に罪を行い、又は現に罪を行い終わった者)を逮捕すること  

控訴

地方裁判所、家庭裁判所、簡易裁判所がした第1審の判決に対する不服申し立ての方法(刑事訴訟法372条)  

公訴時効

いわゆる「時効」のこと 犯罪後一定期間経過することで、起訴できなくなる制度  

公訴提起(起訴)

検察官が、特定の刑事事件について裁判所へ審判を請求すること  

公判

裁判官、検察官、被告人(弁護人)が出席して、原則公開の法廷で審理を行う手続きのこと 裁判のこと  

拘留(こうりゅう)

30日未満の身体拘束を行う刑罰  

勾留(こうりゅう)

被疑者の逮捕に引き続き行われる身柄拘束  

国選弁護人

被疑者・被告人の請求又は裁判官の職権により選任された弁護人のこと  

告訴

犯罪の被害者その他告訴権を有する者が、捜査機関に対して犯罪事実を告知して処罰を求める意思表示  

告発

告訴権を有する者以外の者が、捜査機関に対して犯罪事実を告知して処罰を求める意思表示  

【サ行】

再審

判決が確定した事件につき、法定事由がある場合に、判決を取り消して裁判をやり直すこと  

裁判

裁判所又は裁判官がその権限として行う法的判断の表示 判決・決定・命令の3種類がある  

差押え

証拠物又は没収すべき物を、強制的に取り上げて捜査機関の保管に移す処分  

私選弁護人

被疑者・被告人その他弁護人を選任できる者が自ら選任した弁護人のこと  

執行猶予

罪の重大さや前科の有無、反省状況等の事情を考慮して、裁判所の言い渡す有罪判決において刑の執行を一定期間猶予する制度  

示談

犯罪の被害者と加害者が話し合いによって紛争を自主的に解決すること  

少年事件

満20歳に満たないものが犯した事件  

準抗告

裁判官や捜査機関が行った一定の処分について、裁判所に対して取消しや変更を求める不服申し立て手続き  

処断刑

法定刑に法律上または裁判上の加重・減軽をする必要のある場合に、加減例を適用して裁定される刑  

親告罪

被害者等による告訴がなければ起訴できない犯罪のこと  

上告

高等裁判所がした第1審又は第2審の判決に対して、上告理由を主張し、最高裁判所に対してする不服申し立ての方法(刑事訴訟法405条)  

正式裁判

裁判所の公開の法廷で、裁判官による審理をうけ、判決により無罪あるいは刑罰を言い渡されるもの  

接見

被疑者・被告人と面会し、または書類若しくは物の授受をすること  

接見禁止

裁判所が、逃亡し又は罪証を隠滅すると疑うに足りる相当な理由があるときに、検察官の請求により又は職権で、接見を禁じ、または授受すべき書類その他のものを検閲し、その授受を禁じ、もしくは差し押える処分(刑事訴訟法207条1項、81条本文)のこと  

接見交通権

身柄拘束されている被疑者・被告人と面会し、または書類若しくは物の授受をする権利  

前科

裁判で罰金以上の刑に処せられる有罪判決を受けたこと  

宣告刑

裁判の審理の結果、被告人に言い渡される刑  

捜査

捜査機関が,犯罪があると思料するときに,公訴提起及びその遂行のため,犯人及び証拠を発見,収集,保全する手続のこと  

捜索

証拠物又は没収すべき物等の発見を目的として行う捜査手段のこと  

送致(送検)

警察官などが、犯罪の捜査をしたときに、その事件についての書類及び証拠物をとともに事件を検察官へ送ること 身柄事件の場合、拘束後48時間以内に行われなければならないとされている  

即決裁判手続

争いのない明白軽微な事案について、一定の要件のもと、簡易かつ迅速に裁判を行うことができるようにすることによって、手続きの合理化・効率化を図るための制度  

【タ行】

逮捕

逃亡や証拠隠滅を防ぐ目的で、警察署内の留置場などの留置施設に一定の期間、被疑者の身体を強制的に拘束すること  

通常逮捕

裁判官が発付した逮捕状に基づき行われる逮捕のこと  

当番弁護士制度

身柄を拘束された被疑者から弁護人を選任したい旨の申出があった場合に、直ちに接見に赴くことが出来るように弁護士を待機させている制度のこと  

取調べ

捜査機関が、犯人と疑われる者から直接話を聞いて犯人を確定し、事件の真相を究明するとともに、将来の裁判における有力な証拠となる供述調書を作成するために行われる捜査  

【ナ行】

任意同行

捜査機関が、捜査上必要な場合に、被疑者その他の対象者を、その同意を得て、警察署や派出所などに同行させること  

【ハ行】

 

反対尋問

証人等の尋問を請求した当事者の反対当事者がその者に尋問すること  

被疑者

ある犯罪を犯したと疑われ、捜査機関によって捜査の対象とされている者のこと  

被告人

ある犯罪について、検察官により公訴の提起をされた者のこと  

不起訴処分

検察官が公訴を提起しない処分  

不起訴処分告知書

検察官へ請求に基づき、不起訴処分であることを被疑者へ告知する書面  

弁護人依頼権

憲法上保障されている弁護士に事件の依頼をする権利のこと  

法定刑

刑罰法令において、各罪に対応して規定されている刑  

保護処分

少年法に基づき、家庭裁判所が審判に付された少年に言い渡す処分のこと 保護観察、児童自立支援施設又は児童養護施設送致、少年院送致などがある  

保釈

保釈保証金の納付等を要件として、勾留の効力を残しながらその執行を停止し、被告人の身柄拘束を解く制度  

【マ行】

黙秘権

何人も自己に不利益な供述を強要されないこと(憲法38条)  

【ヤ行】

容疑者

犯罪の嫌疑を受けている者のこと  

【ラ行】

略式命令請求(略式起訴)

検察官が公判請求をせずに、簡易裁判所に略式命令を請求すること  

略式請求(略式手続)

裁判所が、検察官の請求により、刑事訴訟法に定める公判手続(正式裁判)によらないで、100万円以下の罰金又は科料の刑を科する公判前の手続

 

お問い合わせ・無料相談のご予約

ページの上部へ戻る

Copyright(c) 2018 弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所 All Rights Reserved.