痴漢事件のことを秘密にしたい
1 痴漢事件は報道される!?
痴漢事件を起こして逮捕された場合、新聞やテレビのニュース番組で報道されることがあります。
これは、警察発表(逮捕した事実を警察が発表すること)や、担当記者の取材をもとにする報道であることが多いです。
もっとも、全ての痴漢事件について、逮捕された事実が報道されているわけではありません。
ニュースなどで報道されているのは、痴漢事件件数全体からするとそれほど多くないといわれています。
しかし、報道されやすい事件や傾向はあります。
例えば、痴漢の被疑者が、公務員、学校の教師・教員、上場企業など名の知れた企業に勤務している方の場合などです。
また、センセーショナルな痴漢事件の場合も公表されやすいです。
このような事件は、世間からの注目を浴びやすいため、報道もされやすい傾向にあるといえます。
2 実名報道されると…
被疑者が痴漢をしたとして逮捕したことが実名報道されると、たとえ実際には痴漢をしていないときであっても、「痴漢で逮捕」という事実が知れ渡ってしまうおそれがあります。
そして、実名報道によって、学校や勤務先に、痴漢で逮捕されたことが知られてしまうリスクも高まります。
有名企業などでは、無罪有罪の有無にかかわらず、逮捕された事実自体が問題となり、会社での調査の結果、懲戒解雇などの処分、依願退職を勧められたりすることもあります。
被疑者が学生の場合でも、所属する大学や学校から処分を受け、あるいは自主退学を進められるおそれもあります。
仕事を失うと、生活の基盤も失うこととなり、後の被疑者・被告人の社会復帰も妨げてしまうおそれがあります。
さらに、痴漢事件がインターネット上のニュース記事で公表されると、事件の詳細や当事者の情報などが5chなどの「掲示板」や「まとめサイト」に転載され、事件の詳細まで載ってしまうおそれもあります。
そして、インターネット上の情報については、転載等を繰り返しされた場合、全ての情報を削除することが困難な場合もあります。
3 逮捕されたらすぐに弁護士に相談してください
逮捕された被疑者であっても、裁判で審理され、有罪判決が確定するまでは、被疑者は「無罪の推定」を受けます。
しかし、警察発表等をもとに逮捕された事実や実名等が報道されると、世間一般の人は、被疑者が事件を否認していても痴漢事件を起こした犯人であるのだとの印象を受けます。
また、一部の注目を集める事件以外では、逮捕後の被疑者の状況については、ほとんど報道されることがありません。
そのため、痴漢事件の被疑者として逮捕された方が実際に罪を犯していたのか、無実であったのかは不明確なまま、痴漢で逮捕された事実のみが広まってしまうリスクがあります。
痴漢事件を起こして、報道されるか不安な方は、すぐに弁護士に相談してください。
被疑者やそのご家族などから依頼を受けた弁護士は、警察などの捜査機関に対して、痴漢事件での逮捕事実の公表をしないで欲しい旨の働きかけをします。
また、被疑者やそのご家族の方に、職場や学校での対応方法もアドバイスいたします。
痴漢事件で、このような報道のリスクを減らすためには、早期に専門の弁護士に相談をすることが重要です。
早期に相談することで、実名報道や周りに事件のことを知られてしまうリスクを減らす弁護活動、逮捕を回避する弁護活動を行うことも可能となりえます。
痴漢の容疑で逮捕された、以前してしまった痴漢行為で逮捕されないか不安という方は、すぐに刑事事件を専門に取り扱う弁護士法人 あいち刑事事件総合法律事務所へご相談してください。
弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所では、強制わいせつ・迷惑防止条例違反の痴漢事件の弁護を行い、数多くの事件を解決してきました。
逮捕されるか不安な段階や逮捕直後での迅速な事件対応は、後の被疑者の社会復帰にまで影響します。
すぐに 弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所(0120-631-881)までお問い合わせください。