【事例解説】被害者宅でのわいせつ事件(後編)
今回は、愛知県内を走る電車内で痴漢事件を起こして逮捕されてしまった事件について、早期に弁護士を依頼するメリット・デメリットを弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所が解説いたします。
事例
名古屋市内に在住のAさんは、友人女性Vさんの家で夜通し話しをしていました。
一緒に飲んでいたアルコールの影響もあり、Vさんの意識がはっきりしなくなってきたので、「今ならわいせつ行為をしてもバレないのではないか。」と思い、Vさんの胸部や臀部を衣服越しから触る行為を行いました。
数分後、Vさんは、Aさんに触られていることに気付き、後日、警察にわいせつ被害を申告したため、Aさんは、警察署で取調べをを受けることになりました。
(事例はフィクションです。)
事例は何罪となるのか
事例の状況においては、Vさんのアルコールの影響により意識がはっきりとしていない状態にあると思われるため、「アルコールもしくは薬物を摂取させる、または被害者にそれらの影響があること」に該当するでしょう(刑法第176条1項)。
Aさんは、Vさんがアルコールの影響により、意識が不明瞭な状態で、何が起きたのか理解できない、わいせつ行為に同意しない意思を形成することができない事を認識した上で、Vさんに対するわいせつ行為に及んでいます。
このことにより、不同意わいせつ罪が成立する可能性が高いでしょう。
取調べを受けることになれば弁護士に相談
Aさんは、Vさんに対する不同意わいせつ行為により取調べを受けることになっています。
警察からの取調べを受けたことがない方にとっては不安が大きいと思われます。
初めて警察から取調べを受けることについて、不安があるのは当たり前のことで、取調べまでに時間の猶予があるのであれば、まずは弁護士に相談することをお勧めいたします。
また、取調べ後に事件の事を相談することも大切です。
早期に弁護士への相談を行うことで、取調べの段階から事件を有利に進めることができるでしょう。
弁護士に相談・依頼するタイミングは早いに越したことはありません。
少しでも不安に思っているのであれば、まずは相談から始めましょう。