【事例解説】公務員が起こした痴漢事件(後編)
2025-04-05
前回に引き続き、痴漢事件を起こしてしまった公務員の弁護活動について、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所が解説いたします。
事例
Aさんは、地方公務員として働いており、名古屋市内を走る電車内において、目の前の女性Vさんの臀部を触った疑いで現行犯逮捕されてしまいました。
Aさんは以前にも地方公務員になる前に1度だけ痴漢事件を起こし、罰金刑を受けた過去があります。
今回の事件での犯行を認めていますが、職を失うことを非常におそれています。
(事例はフィクションです。)
起訴猶予処分について
起訴猶予処分は不起訴処分の1つです。
不起訴処分がなされれば、裁判にかけられることがないので、刑罰を受けることもありません。
できる限り起訴猶予処分の獲得を目指すべきだと言えるでしょう。
しかし、事例のAさんは過去に同種前科により罰金刑を受けているため、起訴猶予となるのは難しいでしょう。
起訴猶予処分の獲得は難しい、ということであれば、略式手続により事件を解決するよう検察官に働きかけることが考えられます。
罰金刑の言渡しで事件が終了すれば、地方公務員法第16条2号に該当せずに済むことになります。
被害者と示談をするなど、適切な弁護活動を捜査段階で行う必要があるといえます。
まずは接見にやってきた弁護士からアドバイスを受け、有利な事件解決を目指していきましょう。
弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所は、刑事事件・少年事件を専門とする法律事務所です。
ご家族が痴漢事件を起こしてしまい、お困りの方は、是非、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所にご相談ください。
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