大阪府の痴漢事件で逮捕 証言を崩す弁護士
大阪府の痴漢事件で逮捕 証言を崩す弁護士
大阪府富田林市在住のAさんは、近鉄長野線の車内で痴漢をしたとの容疑で大阪府警富田林警察署に逮捕・起訴されてしまいました。
Aさんは一貫して無罪を主張しています。
そんな中、同じ車両に乗車していたWさんが、「Aさんは両手でつり革を持っていた」と警察で話しました。
そこで、Aさんの弁護士は裁判でWさんを証人として出廷させました。
しかし、Wさんは裁判で「Aさんはつり革を持っていなかった」と証言してしまいました。
(フィクションです)
~証人の信用性~
予定していた証人が、事前の打合せとはまったく異なることを証言して法廷がパニックになる。
そんな描写をドラマ等で見た事がある方もいると思います。
では実際にこんなことが起こった場合、どうすることが考えられるでしょうか。
証拠や証言には信用性が要求されます。
信用性とは、証拠や証言の信頼性のことです。
信用性はそれぞれの証拠や証言によって程度が異なります。
例えば、同じ目撃者でも赤の他人か、被告人の知り合いかで証言の信用性に差があることがあります。
信用性が低いほど、証明力も下がっていきます。
そこで、弁護士としては証人の証言の信用性を下げる、すなわち「この証人の証言は信用できない」と主張することが考えられます。
今回の痴漢事件の場合ですと、Wさんは警察ではAさんに有利となる発言をしています。
しかし、裁判ではAさんが不利になる発言をしています。
このように、同一人物が矛盾する発言をしている場合、証言の信用性を低下させることができます。
「前と言ってることが違うようなやつは信用できない」とは普段の生活でも思うことがあるでしょう。
それと同様のことが、刑事裁判でもあり得るのです。
なので、Aさんの弁護人としては、Wさんの警察での発言(多くは調書として書面になっているので、その書面)を提出して、Wさんの証言の信用性を低下させるという手段を採ることが考えられます。
弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所は刑事事件専門の弁護士事務所です。
もちろん、裁判を通した弁護活動もプロフェッショナルです。
どのような状況であっても、最善かつ最良の弁護活動をさせていただきます。
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(大阪府警富田林警察署 初回接見費用:3万9500円