大阪市の強制わいせつ事件で逮捕 犯罪不成立を目指す弁護士

2016-04-10

大阪市の強制わいせつ事件で逮捕 犯罪不成立を目指す弁護士

大阪市城東区在住のAさんは、交際していたVさんから別れを切り出されました。
それに激昂したAさんはVさんに暴行を加え、報復目的でVさんの全裸写真を撮影しました。
Vさんが警察に相談して事件が発覚し、Aさんは大阪府警城東警察署強制わいせつ罪の容疑で逮捕されてしまいました。
依頼を受けた刑事事件に強い弁護士は、強制わいせつ罪は成立しない可能性があると考えました。
(フィクションです)

~強制わいせつ罪と報復目的~

犯罪によってはある目的を有していることが成立要件になっている場合があります。
例えば、文書偽造罪は「行使の目的」が要件となっています。
行使目的がなければ、文書偽造罪は成立しないのです。

では、強制わいせつ罪はどうでしょうか。
今回のAさんはわいせつ目的ではなく、報復目的でわいせつ行為をしています。
条文上はわいせつ目的は要求されていません。
しかし、最高裁(昭和45年1月29日判決)は次のように判断しました。
・強制わいせつ罪が成立するためには、その行為が犯人の性欲を刺激興奮させまたは満足させるという性的意図のもとに行われる必要がある
・報復や侮辱目的の場合は強制わいせつ罪は成立しない
としたのです。

したがって、Aさんの場合も強制わいせつ罪が成立しない可能性があるのです。
ただし、まったく犯罪が成立しないわけではありません。
最高裁は強要罪が成立する可能性を示唆していますし、現在であればリベンジポルノ防止法違反になる可能性があります。
そこで、このような事件を起こしてしまった場合には、すぐに弁護士に相談する必要があります。

あいち刑事事件総合法律事務所は、犯罪に強い法律事務所です。
専門知識と実力が豊富な弁護士が相談に応じさせていただきます。
刑事事件専門だからこそあらゆる可能性を考え、ベストな弁護方針を立てることができます。
強制わいせつ事件を起こしてしまった方は、すぐに弊所までご相談ください。
また、逮捕されている場合には初回接見サービスをご利用ください。
(大阪府警城東警察署 初回接見費用:3万6000円)

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