大阪市で痴漢事件 弁護士が現行犯逮捕の疑問に答える

2016-02-04

大阪市で痴漢事件 弁護士が現行犯逮捕の疑問に答える

大阪市西成区在住のAさんは、大阪市営バスの車内で女性の臀部等を触ってしまいました。
それを目撃した他の乗客により、Aさんは痴漢の容疑で取り押さえられてしまいました。
その後、かけつけた大阪府警西成警察署の警察官に引き渡され、取調べを受けました。
取調べ後に解放されたので痴漢事件に強い弁護士に相談することにしました。
どうやら、乗客に取り押さえられたことに疑問があるようです。
(フィクションです)

~現行犯逮捕に関する疑問~

「一般人(詩人)に取り押さえられた(逮捕)されたことに疑問がある」
このような疑問を抱く方はよくいらっしゃいます。
結論から先に示しておくと、一般人による逮捕も適法になりえます。
以下、その理由を説明していきます。

確かに、逮捕とは、一般的に警察官や検察官などが行うものです。
逮捕状を持ってきて逮捕するのが「通常逮捕」と呼ばれるものです。
上記のAさんの場合も、「通常逮捕」なら、一般人が行うことには問題があります。

これに対して、「現行犯逮捕」は逮捕状が必要ありません。
犯罪が発生したことや犯人であることが明らかな場合、その場で逮捕することが可能なのです。
さらに、現行犯逮捕には、警察官や検察官以外の人もそれを行うことができるという特徴があります。
法律上、「現行犯人は『何人でも』逮捕状なしで逮捕できる」という規定があるからです。

警察官や検察官以外の一般人(私人)も逮捕が可能なのです。
今回のAさんも、乗客に取り押さえられたこと自体は現行犯逮捕として適法となる可能性があります。
しかし、現行犯逮捕だからといって何でも許されるわけではありません。
例えば、取り押さえるために過度の身体拘束をしたりすれば、違法な逮捕となる可能性があります。
また、現行犯逮捕が誤認逮捕である可能性もあります。

そこで、私人に現行犯逮捕をされた場合はすぐに、あいち刑事事件総合法律事務所までご連絡ください。
刑事事件専門の弁護士事務所ですので、現行犯逮捕に何か問題がなかったか、精査することも可能です。
また、現行犯逮捕され、そのまま留置されてしまった場合は初回接見サービスをご利用ください。
ご家族等から連絡を受ければ、痴漢に強い弁護士が接見に向かいます。
(大阪府警西成警察署 初回接見費用:3万5400円)

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