埼玉県川越市 痴漢事件で現行犯逮捕! 痴漢事件に強い弁護士

2018-06-14

埼玉県川越市 痴漢事件で現行犯逮捕! 痴漢事件に強い弁護士

Aさんは,駅構内でVさんの臀部を触る痴漢行為をしました。
しかし,Vさんが叫んだため,Aさんはその場から逃げましたが,女性から「あの人が犯人です」と言われた正義感の強い,埼玉県川越警察署の男性警察官Xが,Aさんを見失うことなく追いかけ,現場から50メートルほど離れたところでAさんを現行犯逮捕しました。(フィクションです)

~ 痴漢事件と現行犯逮捕 ~

痴漢事件で逮捕される場合,そのほとんどは現行犯です。
現行犯逮捕とは,現に罪を行い,又は現に罪を行い終わった者を逮捕することをいいます。
現行犯人は,逮捕者にとって犯罪と犯人とが明白であるから,誤認逮捕のおそれがなく,速やかに逮捕する必要性が高いことから,何人でも,逮捕状なしに逮捕できます
このことから,現行犯逮捕は以下の要件が揃っていれば適法と解されています。

1 犯罪と犯人との明白性
  逮捕者において,犯罪と犯人が明白な場合を言います。
  この点,私人(Vさん)からの通報により現場に駆け付けた警察官のように,犯罪,犯人を直接覚知したわけではないが,通報の内容や被疑者の態度,供述等を考慮すれば現行犯人と認められる場合,逮捕できるかが問題となります。
  実務では,このような場合も逮捕している場合が多いようですが,他方で,被害者の供述以外に外見上その者が犯罪を行った者であることを覚知し得る状況の存しない場合に,現行犯逮捕できないとした裁判例があります

2 犯罪の現行性・時間的接着性
  ①逮捕者の目前で犯人が特定の犯罪を行っているか,又は,②特定の犯罪を行い終わった,あるいはそれに極めて近接した段階の状態を言います。
  ②については,時間的接着性だけではなく,場所的近接性,犯行発覚の経緯,犯行現場の状況,追跡継続の有無等の事情を総合して判断されるべきと解されています。

3 必要性
  現行犯逮捕の場合も,通常逮捕等の場合と同様,逮捕の必要性が必要と解されています。
  逮捕の必要性とは,被疑者の逃亡の・罪証隠滅のおそれがあることを言います。
  
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埼玉県川越警察署までの初回接見費用:38,700円)

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