大阪市の痴漢事件 警察の捜査に対応する弁護士

2016-04-11

大阪市の痴漢事件 警察の捜査に対応する弁護士

大阪市生野区在住のAさんは大阪市営地下鉄千日前線の車内で、Vさんに対して痴漢をしてしまいました。
乗務員に発見され、Aさんは迷惑防止条例違反の痴漢の容疑で大阪府警生野警察署に逮捕されてしまいました。
警察官は、Aさんの自宅を調べた上、パスワードがかかっているUSBを差し押さえました。
AさんはUSBは痴漢事件に関係ないと主張しています。
そこで、痴漢事件に強い弁護士に相談することにしました。

~中身を確認しなくても差し押さえていいの?~

捜査機関は裁判所が発付した令状に基づき、様々な捜査をすることができます。
そのうちの1つが差押えです。
差押えは、事件に関係すると思われる証拠物を捜査機関が強制的に持って帰ることです。
ただし、その際には「本当に事件に関係するのかどうか」を調べなければなりません。
事件に無関係な物は、いくら令状があるといっても差し押さえることはできないのです。

では、今回のようにパスワードがかかっている等の理由で中身を確認できないような物を差し押さえる場合にはどうすればいいのでしょうか。
USBの中のデータは痴漢に関する情報が入っているかもしれないし、まったく無関係、例えば仕事で使う情報かもしれません。
最高裁は一定の場合には中身を確認せずとも差し押さえることが可能だと判断しました(最高裁平成10年5月1日決定)。
その場合とは
①USB等に事件に関する情報が記録されている蓋然性があり
②その場で確認していたのでは記録されている情報が損壊される危険がある場合
です。

今回の場合ですと、単にパスワードがかかっていただけであれば、この最高裁の要件を満たさない可能性もあります。
もしそうだとすると、USBの差押えは違法捜査ということになります。
違法捜査で得られた証拠は裁判では使えない可能性があります。
そこで、捜査機関の捜査手法を糾弾することには大きな意味があるのです。

あいち刑事事件総合法律事務所は刑事事件専門の弁護士事務所です。
痴漢事件に強い弁護士がみなさまの疑問に答え、不安を解消させていただきます。
痴漢事件に巻き込まれた方は、すぐに弊所までご相談ください。
すでに逮捕されている場合には初回接見サービスをご利用ください。
(大阪府警生野警察署 初回接見費用:3万6700円)

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