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【報道解説】従業員に行き過ぎたセクハラ、痴漢行為によって強制わいせつ罪で逮捕

2022-09-16

【報道解説】従業員に行き過ぎたセクハラ、痴漢行為によって強制わいせつ罪で逮捕

職場内などでの行き過ぎたセクハラ痴漢行為強制わいせつ事件の例とその示談解決について、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所が解説します。

【報道紹介】

東京都大田区で、パン屋を経営していた男性(68歳)が、アルバイトの女子高校生にわいせつな行為をしたとして、警視庁田園調布警察署で逮捕された。
男性は、令和4年6月4日に、店の厨房で皿を洗うなど閉店の準備をしていたアルバイトの女子高校生に対し、後ろから抱きつき、胸や尻を触るなどの、わいせつな行為をした疑いがもたれている。
男性は、警察の取調べに対して容疑を認め、「理性が抑えきれなかった」「他のアルバイトの女性の胸や尻も触った」と供述しているということで、警視庁は余罪があるとみて調べている。
(令和4年8月26日に配信された「TBS NEWS DIG」より抜粋)

【強制わいせつ事件の刑事処罰とは】

暴行又は脅迫を用いて、わいせつな行為をした場合には、刑法の「強制わいせつ罪」が成立します。
本件において、後ろから抱きついたという行為態様が、「被害者が抵抗するのを著しく困難にする程度の行為」といえる場合には、「暴行又は脅迫」があったと認定され、強制わいせつ罪に当たると判断される可能性があります。

・刑法 176条
「十三歳以上の者に対し、暴行又は脅迫を用いてわいせつな行為をした者は、六月以上十年以下の懲役に処する。十三歳未満の者に対し、わいせつな行為をした者も、同様とする。」

【強制わいせつ事件の示談解決】

強制わいせつ事件逮捕された場合には、逮捕から2,3日の間に、さらに10日間の勾留(身柄拘束)を続けるかどうかが判断されます。
逮捕後の勾留期間(身柄拘束)は、原則として10日間、延長されれば最大20日間とされており、勾留期間の終わるときに、刑事処罰起訴不起訴の判断がなされます。

刑事処罰起訴不起訴の判断があるまでの勾留期間に、弁護士を依頼して、警察の取調べ対応の検討や、被害者側との示談交渉をまとめることが、刑事処罰の軽減や、不起訴処分の獲得のための、重要な弁護活動となります。

被害者側は、加害者に対する恐怖心を持つことが多く、直接の加害者と被害者の示談交渉は困難となるため、刑事事件に強い弁護士を依頼して、弁護士を仲介することで、示談交渉をスムーズに進めることが必要となります。
また、被害者が未成年のケースにおいては、未成年者の保護者との示談交渉を行い、謝罪や慰謝料支払いの意思を伝えることで、加害者を許す意思を含むような示談成立を目指すことにより、後の刑事処罰の判断に有利に影響することが期待されます。

まずは、セクハラ強制わいせつ事件が発生してから、できるだけ早期の段階で、刑事事件に強い弁護士に法律相談することが重要です。
弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所では、逮捕当日に、逮捕されている留置場に弁護士を派遣する、弁護士初回接見サービスのご依頼も承っております。

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【報道事例】スカート痴漢事件で公務員が現行犯逮捕

2022-08-25

【報道事例】スカート痴漢事件で公務員が現行犯逮捕

痴漢事件盗撮事件の刑罰の違いについて、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所が解説します。

【報道事例】

令和4年7月20日朝に、JR袖ケ浦駅で女子高校生のスカートをめくりあげたとして、千葉県職員の男性(34歳)が、千葉県迷惑防止条例違反の疑いで逮捕された。
千葉県木更津警察署によると、男性は20日午前8時ごろ、JR袖ケ浦駅北口の上りエスカレーターで前に立っていた女子高校生のスカートをめくりあげた疑いが持たれている。
女子高校生が違和感があり振り向くと、スカートがめくられていたため、その場で男性の腕をつかみ、駅員に引き渡した。
県によると、犯行当時、男性は出勤途中だったということです。
(令和4年7月21日に配信された「NEWSチバ」より抜粋)

【痴漢事件と盗撮事件の刑罰の違い】

公共の場所や公共の乗物内で、スカートをめくる等の痴漢行為や、卑わいな言動をした場合には、各都道府県の制定する迷惑防止条例違反痴漢罪に当たるとして、刑事処罰を受けるケースが多いです。

他方で、公共の場所や公共の乗物内などの場所で、カメラやスマホを用いて盗撮行為をした場合には、各都道府県の制定する迷惑防止条例違反盗撮罪に当たるとして、刑事処罰を受けます。

刑事処罰の法定刑を比較すると、各都道府県の迷惑防止条例の規定によって変わってきますが、迷惑防止条例違反痴漢罪の法定刑は、6月以下の懲役又は50万円以下の罰金とされている都道府県が多いです。
他方で、迷惑防止条例違反盗撮罪の法定刑は、1年以下の懲役又は100万円以下の罰金とされている都道府県が多いです。

【痴漢事件や盗撮事件の刑事弁護活動】

痴漢事件盗撮事件の容疑を受けた場合には、まずは警察取調べにおいて、事件当時の状況が、どのようなものであったかという認め供述対応や、あるいは、犯罪行為をやっていないという否認供述対応につき、事前に弁護士と綿密な法律相談をして、弁護方針を検討することが重要となります。

また、認め事件の場合には、痴漢盗撮の被害者側に対して、謝罪や慰謝料支払いの意思を伝え、示談交渉を行うことが、刑事処罰の軽減や不起訴処分の獲得のために、重要な弁護活動となります。
加害者側からの直接の示談交渉は、被害者の恐怖心もあるため、困難となるケースが多く、弁護士示談活動を依頼することで、弁護士が仲介する形で、示談成立に向けて被害者側に働きかけることができます。

まずは、スカート痴漢事件が発生してから、できるだけ早期の段階で、刑事事件に強い弁護士に法律相談することが重要です。
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【報道解説】電車内の痴漢で逮捕

2022-07-23

【報道解説】電車内の痴漢で逮捕

東京都で電車内での痴漢の疑いで逮捕されたケースについて、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所が解説します。

【報道紹介】
 
電車内で20代の女性の体を触ったとして、警視庁が東京都迷惑防止条例違反の疑いで、同庁亀有署交通課に所属する30代の警部補の男を現行犯逮捕していたことが4日、捜査関係者への取材で分かった。
逮捕容疑は1日午後11時40分ごろ、東京都世田谷区を走行中の小田急線の車内で女性の尻を触ったとしている。
捜査関係者によると、同僚と酒を飲んだ後だった。近くにいた女性の知人が気付いて取り押さえ、駅に駆け付けた警察官に引き渡した。既に釈放されているという。」
(令和4年4月4日に産経新聞より引用)

【痴漢事件で無罪を主張したい場合】

紹介した報道のように電車内での痴漢事件は、防犯カメラの映像などの客観的証拠が無いことが多く、痴漢をやっていないと刑事裁判で争う場合は、痴漢事件を疑われて起訴された被告人の供述や、被害に遭われた被害者の方や痴漢事件の目撃者の供述内容を検討して、どの供述が信用できるのか、どの供述が信用できないのかという形で争われることが多いです。

【痴漢事件で無罪となった裁判例】

電車内痴漢事件において、被害者の供述が信用できるかが問題になった裁判例のひとつに千葉地方裁判所平成27年1月14日判決があります。

この裁判例では、足の踏み場の無いほど混雑した電車内で、女性の服の上から左胸を手で揉んだという痴漢事件の犯人が、被害に遭った女性の正面で左向きに立っていた被告人であるのかが問題になりました。
被告人が犯人であると立証するための証拠が被害女性の供述しかなかったことから、裁判所は被害女性の供述に信用性があるかを検討しました。
裁判所は、検討の結果、被害女性の供述は信用性が乏しいと判断しました。
そのような判断の理由として、被害女性の犯人が被告人であると判断した供述についてはその判断過程に飛躍があったこと、痴漢行為時の被告人の体勢に関する供述が被害女性の憶測に基づいてなされた可能性があること、犯行内容に関わる重要な事実について被害女性が一貫した供述をしていないかった等の点を挙げることが出来ます。

他方で、裁判所は、被告人の供述は逮捕当初から一貫して犯行を否認しており、供述内容にも特に不自然・不合理な点はないと裁判所は判断しました。

以上を踏まえて、裁判所は、犯人が被告人であるということを証明することができないため、被告人は無罪であるという判決を下しました。

このように、供述の信用性が問題になる場合には、供述内容自体に不自然・不合理な点がないか、供述が捜査過程から一貫しているか、争いのない事実や客観的証拠によって立証される事実と供述内容を比較した際に、両者に整合性があるかという点が信用性判断のポイントになるでしょう。

【刑事事件の解決のために】

やってもいない痴漢を疑われて警察の捜査を受けてお困りの方は、刑事弁護の経験が豊富な弁護士にご相談されることをお勧めします。
弁護士から取調べなどの警察の捜査に関してアドバイスを貰うことで、捜査過程において一貫した供述をしておくことが期待できるでしょう。
弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所には、痴漢の否認事件をはじめとした刑事事件に精通した弁護士が在籍しております。

痴漢冤罪でお困りの方は、刑事事件を専門とする弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所まで一度ご相談下さい。

【報道解説】電車内の迷惑行為防止条例違反で略式起訴

2022-07-12

【報道解説】電車内の迷惑行為防止条例違反で略式起訴

車掌が勤務中に電車内で女性の胸を触るなどして、迷惑行為防止条例違反略式起訴された刑事事件例について、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所が解説します。

【報道紹介】

「車掌として乗務中の電車内で乗客の女性の胸を触るなどしたとして、仙台区検は6日、福島県郡山市、JR東日本元社員の男(27)を県迷惑行為防止条例違反略式起訴した。
仙台簡裁は同日、罰金30万円の略式命令を出した。
同社は5日付で男を懲戒解雇処分とした。
起訴状などによると、男は6月19日午前0時頃、JR東北線の電車内で、ボックス席に座っていた宮城県内の10歳代女性の胸を複数回触ったとされる。
男は強制わいせつ容疑で県警に緊急逮捕されていた。」
(令和4年7月9日に読売新聞の報道より引用)

【緊急逮捕とは】

逮捕」には通常逮捕現行犯逮捕緊急逮捕の3つの種類があり、それぞれについて簡単に説明していきます。

報道で頻繁に目にする「逮捕」とは、「通常逮捕」の意味であることが多いです。

通常逮捕」は、刑事訴訟法198条1項に規定されており、裁判所が発付する逮捕状に基づいて行う逮捕のことで、逮捕の原則的なかたちになります。
よく刑事ドラマで、自宅に警察官がやって来て逮捕状を示して「逮捕します」といって逮捕するシーンを見たことがあるかと思いますが、これは「通常逮捕」の様子を表しています。

次に、「現行犯逮捕」とは刑事訴訟法213条に定めがあり、今、目の前で犯罪を行っている最中や犯罪をし終えたばかりの現行犯人については、例外的に、警察に限らず誰でも、逮捕状が無くても行うことができる逮捕のことをいいます。

最後に、今回取り上げた報道にある「緊急逮捕」についてですが、「緊急逮捕」は刑事訴訟法210条に定めがあります。
そこでは、「検察官、検察事務官又は司法警察職員は、死刑又は無期若しくは長期三年以上の懲役若しくは禁錮にあたる罪を犯したことを疑うに足りる充分な理由がある場合で、急速を要し、裁判官の逮捕状を求めることができないときは、その理由を告げて被疑者を逮捕する」ことができるとされ、この場合の逮捕を「緊急逮捕」と言います。

緊急逮捕」と「現行犯逮捕」を見比べると、どちらも逮捕状がなくても逮捕できるため、同じものではないかと思われるかもしれませんが、「緊急逮捕」の場合は、逮捕後直ちに裁判所に対して逮捕状の発付を求めなければならず、逮捕状を得ることが出来なければ逮捕した人を釈放しなければならないという違いがあります。

その他にも、「現行犯逮捕」は警察に限らず誰でも行うことが出来ますが、「緊急逮捕」は「検察官、検察事務官又は司法警察職員」しか行うことが出来ませんし、また、逮捕できる犯罪についても「緊急逮捕」には、「現行犯逮捕」には存在しない「死刑又は無期若しくは長期三年以上の懲役若しくは禁錮にあたる罪」でなければならないという条件があります。

報道では、一度、強制わいせつ罪の疑いで警察官に緊急逮捕されたとありますが、強制わいせつ罪の法定刑は6月以上10年以下の懲役刑となっていますから、強制わいせつ罪は長期の罰が3年以上の懲役刑でなければならないとする緊急逮捕の要件を満たす犯罪となっています。

【略式起訴・略式命令とは】

報道では、緊急逮捕後に強制わいせつ罪ではなく迷惑行為防止条例違反略式起訴されたとあります。

略式起訴とは、検察官が簡易裁判所に対して、正式な裁判を開くことなく、書面による審理だけで被告人に対して100万円以下の罰金または科料を科する裁判(略式命令)を求めることを言います。
略式起訴をする際には、被疑者は、略式起訴をする前の捜査段階において検察官から、このような略式起訴による手続(略式手続)の内容について説明を受け、略式手続ではなく正式な裁判を受けることができることを伝えられた上で、略式手続によって事件を処理することに異議がないか確認を受ける必要があります。

異議がないことを確認した検察官は、被疑者が略式手続によることに異議がないことを明らかにした書面を起訴状に添付し、事件の証拠書類などと一緒に、管轄の簡易裁判所に提出することになります。
略式請求を受けた簡易裁判所は、提出された書面に基づいて略式命令を発するか否かについて審理を行います。
そのため、刑事事件のドラマのように、法廷で弁護人と検察官がお互いに主張し合うというような裁判は開かれません。

報道では、仙台区検察庁の検察官による略式起訴を受けた仙台簡易裁判所が罰金30万円の略式命令を下したとありますので、上記のような一連の流れがあったものと考えられます。

【略式起訴を避けたい方は】

略式起訴を受けて、簡易裁判所から略式命令に基づく罰金が科せられた場合であっても、前科が付くことに変わりはありません。
そのため、略式起訴を避けるためには不起訴処分を獲得する必要があります。

痴漢事件の場合に不起訴処分となるには、被害者の方との示談を締結することが非常に重要になります。
弁護士に被害者の方との示談交渉を依頼して、被害者の方との示談を成立することができれば、不起訴処分となる可能性が高まるでしょう。

弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所は刑事事件少年事件を専門に取り扱う法律事務所です。
痴漢事件を起こしてしまい、前科が付くことを避けたいとお考えの方は弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所まで一度ご相談ください。

痴漢で自首を弁護士に相談したい

2022-07-01

痴漢で自首を弁護士に相談したい

電車内痴漢をしてしまい、自首を検討しているという事例について、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所が解説します。

【事例紹介】

埼玉県に住むAさんは、普段出勤のためにJR埼京線を利用しています。
ある日の早朝、いつも通り埼京線を利用し、電車が赤羽駅付近を走行していたところ、Aさんは、左隣に座っていた女性Vさんが寝ていることに気が付きました。
魔が差したAさんは、腕を組みながら、自分の右手でVさんの右胸を触りました。
少しの間触っていたところ、目を覚ましたVさんが自分の右胸に違和感を覚えているような素振りをみせたため、Aさんは、急いでその場から離れて次の停車駅で降りました。
その後、次に来た電車に乗って職場に向かったAさんですが、自分が痴漢行為を理由に逮捕されないか不安になり、自首を検討し始めました。」
(この事例はフィクションです)

【電車内の痴漢行為は何罪になる?】

電車内で、隣で寝ていた女性の胸を触るという痴漢行為は、各都道府県が定める迷惑行為防止条例違反に問われる可能性があります。
事例では赤羽駅付近を走行中の電車内で、女性の胸に触れるという痴漢行為ですので、東京都迷惑行為防止条例5条1項1号に違反することになるでしょう。
痴漢をして東京都迷惑行為防止条例違反に問われた場合の法定刑は、6カ月以下の懲役又は50万円以下の罰金となっています(同条例8条1項2号)。

また、痴漢の具体的行為によっては、迷惑行為防止条例違反よりも重い犯罪が成立する可能性があります。
例えば、満員電車の中で、目の前で立っていた女性がスカートを履いていたので、下着の中に手を入れて膣の中に指を挿入したというような痴漢行為の場合は、迷惑行為防止条例違反ではなく、刑法176条の強制わいせつ罪が成立する可能性があります。
強制わいせつ罪の法定刑は、6カ月以上10年以下の懲役となっており、東京都迷惑行為防止条例違反の場合よりも刑が重いです。

【自首とは?】

さて、事例のAさんは、痴漢を行った現場から離れた後、その後自首を検討しています。
自首とは、警察などの捜査機関に対して、自分が犯した犯罪の事実について自発的に申告することを言います。
よく、「自首をすると刑が軽くなる」という風に思われている方がいらっしゃるかもしれませんが、そもそも自首はどのような場合に成立するのでしょうか。

刑法42条1項では、「罪を犯した者が捜査機関に発覚する前に自首したときは、その刑を減軽することができる。」と規定しています。
このうち、「捜査機関に発覚する前」とは、警察などの捜査機関が、犯罪の事実と犯人が誰であるかについて発覚していない場合をいいます。
そのため、犯罪の事実と犯人が誰であるかについては発覚しているが、単に犯人がどこにいるのかが分からない場合は、「捜査機関に発覚する前」に当たらないと考えられていますので、この場合に、犯人が警察署に赴いて自首をしても成立しないことになります。

事例の場合に、Aさんに自首が成立するかについても、警察が痴漢事件について、そもそも捜査を開始しているか、開始していた場合には、その捜査の進捗状況に応じて、Aさんの自首が「捜査機関に発覚する前」にしたものでであれば、自首が成立することになるでしょう。

【痴漢をしてしまい自首をお考えの方は】

このように、自首が成立するためには条件がありますので、警察からの連絡が何もないという段階で、警察署に赴いて「自分は痴漢をやりました」と申告したとしても、自首が必ず成立するという訳ではありません。
事例のような電車内での痴漢の場合には、被害に遭われた方が鉄道警察に相談していれば、それをきっかけに捜査が開始し、防犯カメラの映像から痴漢の犯人が降車した駅、降車で使ったICカードの履歴等などの情報をもとに、犯人が誰であるかを既に特定しているという可能性がありますので、この場合に自首をしたとしても、自首は成立しないと考えられます。

また、仮に自首が成立するような事件で自首をしたとしても、それで事件が終わるということではありません。
警察が事件について知らなかった場合に自首をした場合、自首をもとに捜査が進展することになりますので、その後の対応は非常に重要になります。

そのため、痴漢を行ってしまい自首をお考えの方は、まずは弁護士にご相談されることをお勧めします。
弁護士にしっかりと事件の内容についてお話をすることで、自首が成立する可能性がどれくらいあるのか、自首した場合のメリット、自首をした後の事件の流れなどについて、弁護士から専門的な知識に基づいたアドバイスをもらうことが出来るでしょう。

弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所は、刑事事件少年事件を専門に取り扱う法律事務所です。
電車内痴漢をしてしまい自首をお考えの方は、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所まで一度ご相談ください。

【解決事例】痴漢で強制わいせつ罪、示談成立で不起訴処分獲得

2022-05-18

【解決事例】痴漢で強制わいせつ罪、示談成立で不起訴処分獲得

成人男性による痴漢行為に基づく強制わいせつ罪刑事弁護活動について、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所が紹介します。

【被疑事実】

本件は、埼玉県さいたま市在住の男性被疑者A(当時50代)が、通勤途中の電車内で他の女性客Vの胸を触ったという事例です。
AはVに対する痴漢行為の直後、すぐに警察によって逮捕されましたが、勾留はされず釈放され今後警察へ出頭するよう命じられて不安を覚え、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所へ法律相談へいらっしゃいました。

【刑事弁護の経緯 示談交渉】

当所と弁護士契約を締結した時点では、Aは逮捕されたものの釈放され、在宅捜査へと切り替わっていたため、弁護活動の中心は、被害者Vに対して謝罪と被害弁償を申し出、示談締結していただくことで刑事処罰の意向を減少させることから始まりました。

弁護人は、捜査機関を通じてVへの謝罪と被害弁償をさせていただきたい旨を伝え、Vの了承のもとで連絡先を教えていただき、電話で謝罪や賠償の金額や誓約事項について丁寧にお話させていただきました。

被害者の方は女性会社員であったため、仕事の都合で直接示談交渉をする日程を調整することが難航しましたが、事件発生から3週間後には直接お会いして示談のお話をさせていただく場を設け、合計2回の示談交渉を経て、今回の痴漢に基づく強制わいせつ罪について、刑事処罰を求めない文言(宥恕条項)を含む示談を取り交わすことに成功しました。

示談締結した後、弁護人示談書を検察官にFAX送信し、被害者の処罰感情は無くなったこと、刑事責任の追及について不起訴処分としていただくよう意見をお伝えしました。

最終的に、検察官は、本件について不起訴処分を決定しました。

【依頼者からの評価】

刑事事件は、弁護士契約の締結から不起訴処分の確定まで、約1月強で終了と相成りました。
被疑者の方自身が本弁護士契約の依頼者でもありましたが、会社員である被疑者が、示談の成立により刑事責任を追及されることなく不起訴処分として事件が解決したことに強く安心されたようで、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所にお任せして良かったと高く評価していただきました。

【刑事事件の解決のために】

上記事件のように、被害者の存在する性犯罪事件では、被害者の方と示談締結して処罰感情を和らげることが非常に大切です。
そのためには、性犯罪刑事事件示談交渉に経験豊富な弁護士弁護活動を依頼するとご安心できます。

痴漢などの性犯罪刑事事件でお悩みの方、または逮捕されてお悩みの方は、刑事事件示談交渉に多数の実績のある弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所への弁護活動の依頼をご検討ください。

【報道解説】電車内で下半身を押しつける痴漢事件の現行犯逮捕

2022-05-07

【報道解説】電車内で下半身を押しつける痴漢事件の現行犯逮捕

電車内痴漢行為によって現行犯逮捕された後の弁護活動について、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所が解説します。

【報道】

電車内で女性に下半身を押しつけたとして、兵庫県警鉄道警察隊と兵庫県尼崎東警察署は、令和4年4月18日に、兵庫県迷惑防止条例違反の疑いで、神戸市垂水区に住む会社員(57歳男性)を現行犯逮捕した。
逮捕容疑は令和4年4月18日午前8時10分頃、JR芦屋-尼崎駅間を走っていた播州赤穂発野洲行きの上り新快速電車内で、他の乗客(23歳女性)に下半身を押しつけた疑い。
同署によると、過去に同じ電車痴漢を目撃したとの通報があり、警戒中の鉄道警察隊員が不審な動きをする男に声を掛けたところ認めたという。
(令和4年4月18日に配信された「神戸新聞Next」より抜粋)

【電車内痴漢事件の刑事処罰とは】

電車内で下半身を押しつける態様の痴漢事件を起こした場合には、各都道府県の制定する「迷惑防止条例」に違反するとして、逮捕による身柄拘束や警察取調べを受けた上で、刑事処罰が科されます。

兵庫県迷惑防止条例 3条の2(卑わいな行為等の禁止)
1項「何人も、公共の場所又は公共の乗物において、次に掲げる行為をしてはならない。」
1号「人に対する、不安を覚えさせるような卑わいな言動」

上記の兵庫県迷惑防止条例に違反して、電車内で「卑わいな言動」を行った場合には、刑事処罰の法定刑は「6月以下の懲役又は50万円以下の罰金」となります。

【現行犯逮捕後の弁護活動】

痴漢事件などの刑事犯罪を起こして現行犯逮捕されると、警察署の留置場で身柄が拘束されて、まずは逮捕後の2,3日間で、さらに10日間の身柄拘束(勾留)を続けるかどうかが判断されます。
勾留決定が出れば、原則10日間(勾留延長されれば、合計で最長20日間)の身柄拘束が続き、その身柄拘束期限が終わるタイミングで、痴漢事件起訴するか不起訴とするかという、刑事処罰の判断がなされる流れとなります。

痴漢事件現行犯逮捕された場合には、①勾留決定を避けて、一日も早い釈放を実現するための釈放弁護活動、②警察取調べに対して、事件を認めるのか、否認していくのか、取調べ供述対応の検討、③被害者側に対する謝罪と慰謝料支払いを含めた示談交渉、などの刑事弁護活動につき、事件の早期段階で弁護士に依頼して、事件対応を開始することが重要です。

【痴漢事件の解決に向けて】

弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所にご依頼いただければ、現行犯逮捕された事件当日のうちに、逮捕されている警察署まで弁護士接見(面会)に行き、逮捕者本人から直接に話を聞いた上で、今後の刑事弁護対応を逮捕者本人とともに検討します。
その上で、弁護士事務所にて、ご家族の方に接見報告を行い、今後の釈放弁護活動や被害者示談対応につき、弊所の弁護士を依頼するかどうかも含めて、今後の刑事事件対応をご検討いただけます。

まずは、電車内痴漢事件が発生してから、できるだけ早期の段階で、刑事事件に強い弁護士に法律相談することが重要です。

電車内痴漢事件でお困りの方は、刑事事件を専門に扱っている、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所の評判のいい弁護士にご相談ください。

【報道解説】電車内の痴漢で逮捕

2022-04-26

【報道解説】電車内の痴漢で逮捕

東京都で電車内での痴漢の疑いで逮捕されたケースについて、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所が解説します。

【報道紹介】

電車内で20代の女性の体を触ったとして、警視庁が東京都迷惑防止条例違反の疑いで、同庁亀有署交通課に所属する30代の警部補の男を現行犯逮捕していたことが4日、捜査関係者への取材で分かった。
逮捕容疑は1日午後11時40分ごろ、東京都世田谷区を走行中の小田急線の電車内で女性の尻を触ったとしている。
捜査関係者によると、同僚と酒を飲んだ後だった。近くにいた女性の知人が気付いて取り押さえ、駅に駆け付けた警察官に引き渡した。既に釈放されているという。」
(令和4年4月4日に産経新聞より引用)

【痴漢事件で無罪を主張したい場合】

紹介した報道のように電車内での痴漢事件は、防犯カメラの映像などの客観的証拠が無いことが多く、痴漢をやっていないと刑事裁判で争う場合は、痴漢事件を疑われて起訴された被告人の供述や、被害に遭われた被害者の方や痴漢事件の目撃者の供述内容を検討して、どの供述が信用できるのか、どの供述が信用できないのかという形で争われることが多いです。

【痴漢事件で無罪となった裁判例】

電車内痴漢事件において、被害者の供述が信用できるかが問題になった裁判例のひとつに千葉地方裁判所平成27年1月14日判決があります。

この裁判例では、足の踏み場の無いほど混雑した電車内で、女性の服の上から左胸を手で揉んだという痴漢事件の犯人が、被害に遭った女性の正面で左向きに立っていた被告人であるのかが問題になりました。
被告人が犯人であると立証するための証拠が被害女性の供述しかなかったことから、裁判所は被害女性の供述に信用性があるかを検討しました。
裁判所は、検討の結果、被害女性の供述は信用性が乏しいと判断しました。
そのような判断の理由として、被害女性の犯人が被告人であると判断した供述についてはその判断過程に飛躍があったこと、痴漢行為時の被告人の体勢に関する供述が被害女性の憶測に基づいてなされた可能性があること、犯行内容に関わる重要な事実について被害女性が一貫した供述をしていないかった等の点を挙げることが出来ます。

他方で、裁判所は、被告人の供述は逮捕当初から一貫して犯行を否認しており、供述内容にも特に不自然・不合理な点はないと裁判所は判断しました。

以上を踏まえて、裁判所は、犯人が被告人であるということを証明することができないため、被告人は無罪であるという判決を下しました。

このように、供述の信用性が問題になる場合には、供述内容自体に不自然・不合理な点がないか、供述が捜査過程から一貫しているか、争いのない事実や客観的証拠によって立証される事実と供述内容を比較した際に、両者に整合性があるかという点が信用性判断のポイントになるでしょう。

【刑事事件の解決のために】

やってもいない痴漢を疑われて警察の捜査を受けてお困りの方は、刑事弁護の経験が豊富な弁護士にご相談されることをお勧めします。
弁護士から取調べなどの警察の捜査に関してアドバイスを貰うことで、捜査過程において一貫した供述をしておくことが期待できるでしょう。
弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所には、痴漢の否認事件をはじめとした刑事事件に精通した弁護士が在籍しております。

痴漢冤罪でお困りの方は、刑事事件を専門とする弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所まで一度ご相談下さい。

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